2003 annual

登録日時：2004年1月20日
韓国統一部社会文化交流局

2003年人道的対北支援動向

http://unikorea.go.kr/kr/part/worklist.php?page_code=part05&wcode=list06&cur_page=2&pdm=&pmd=view&num=311

1.国内　対北支援動向

あ．概要

03年国内対北支援は1億5,762万ドル(1,888億ウォン)で、02年の1億3,492万ドルに比べ2,270万ドル増加(17%増加)
- 政府次元8,702万ドル(前年度8,375万ドル、対比4%増)
  *借款形式のコメ40万トン支援は含まれていない
- 民間次元7,061万ドル(前年度5,117万ドル、対比38%増

い．政府次元の対北支援

□03年政府次元の対北支援は、8,701万ドル(1,041億ウォン)

食糧、肥料など食糧難解消のための救護事業と、伝染病防止および子どもなど弱者層のための保健医療分野支援
- 肥料30万トン、トウモロコシ10万トン(WFP)、マラリア防止(WHO)、子どもなど弱者層支援(UNICEF)

う．民間次元の対北支援

□03年民間の対北支援は7,061万ドル(847億ウォン)で、02年5,117万ドル(641億ウォン)に比べ38%増加

支援分野別では、一般救護(4,537万ドル)64%、保健医療(1,851万ドル)26%、農業復旧(707万ドル)10%
- 02年に比べ一般救護は16%増加、保健医療および農業復旧はそれぞれ11%、5%ずつ減少

□分配結果確認などのため、訪問した民間支援関係者は1,320名で、昨年に比べて減少(SARSなどで訪問が一時中断)

99年33名→00年144名→01年384名→02年1,715名→03年1,320名

え．評価

政府（赤十字）次元の持続的な肥料支援は、北朝鮮収穫量の増加に寄与
- FAO/WFPの北朝鮮作況評価結果('03.10)では、03年度予想収穫量は416万トンで、'95/'96年以後、最大収穫量を記録(03年収穫量397万トンに比べ4.7%増)
- 同報告書は、肥料など農業機材の外部支援が北朝鮮の収穫増大に寄与したものと評価

WFP,WHO,UNICEFなどの事業にも参加し、多様な対北支援チャネルを通じて支援分野拡大および支援効果の引き上げを図る
民間次元の支援は、少しずつ専門化・組織化される流れにあり、政府次元の支援と相互補完のもと、多様な形態の支援通路を構築
- 朝鮮側は、分配モニタリングなどに協力するなど漸進的に変化

※年度別・主体別対北支援現況

区分		'95.6-	'96	'97	'98	'99	2000	2001	2002	2003	累計
韓国	政府	23,200	305	2,667	1,100	2,825	7,863	7,045	8,375	8,701	62,081
	民間	25	155	2,056	2,085	1,863	3,513	6,494	5,117	7,061	28,369
	計	23,225	460	4,723	3,185	4,688	11,376	13,539	13,492	15,762	90,450
国際社会		5,565	9,765	26,350	30,199	35,988	18,177	35,725	25,768	16,013	203,550

２.国際社会　対北支援動向

あ．概要

□03年国際社会対北支援規模は、1億6,013万ドルで、昨年2億5,727万ドルに比べ38%減少。（韓国を除く)

国連機関1億1,622万ドル、個別国816万ドル、国際NGO3,575万ドル（UNOCHA資料基準。04.1.1)

い．国際社会　対北支援

□国連機関

2003年国連機関の対北支援は、目標2億2,937万ドル、実績は1億3,305万ドルで、目標に比べ58.0%の水準（韓国を含む、OCHA統計。04.1.1)
- 重要関係国は、アメリカ(3,111万ドル)、韓国(1,683万ドル)、EU(1,621万ドル)、ロシア(1,000万ドル)、イタリア(652万ドル)の順
  *02年度は、目標2億4,684万ドル、実績2億2,001万ドルで、目標対比89.1%の水準

WFP、総30万トンの食糧を支援(目標量51万トンの59%)
- 韓国トウモロコシ10万トン、アメリカ穀物・粉ミルクなど4万トン、EU穀物4万2千トン、ロシア小麦粉4万トン、ドイツ小麦粉1万5千トンなど。

□IFRC(国際赤十字連盟)

03年度対北支援事業目標額920万ドル、実績886万ドル(96.3%)
- 02年実績870万ドルに比べ、小幅増加

□個別国

ＥＵ411万ドル(保健医療)、ドイツ169万ドル(子ども食糧)、オランダ80万ドル(保健医療)、スイス62万ドル(農業支援)、スウェーデン43万ドル(農業支援)など、816万ドル相当支援

う．その他

□FAO/WFP 2003/4年穀物作況評価結果発表(2003.10)

2003/04年予想収穫量は416万トンで、2002/03年の397万トンより4.7%増加、これは1995/96年(408万トン)糧穀会計年度以来、最大の収穫量
- コメ148万トン(精米基準、昨年比4.5%増加)
- トウモロコシ173万トン(昨年比4.5%増加)

□2004年度国連共同アピール発表(2003.11)

対北支援事業計画は、約2億2,100万ドル(WFPなど15機構) 　
- 分野別では、食糧支援86.8%、保健・栄養8.4%、水・衛生2.1%、農業1.9%、教育0.4%、事業調整0.4%など
  *2003年度対北支援計画2.3億ドルの98%水準

□WFP 2004年　対北支援計画発表(2003.12)

北朝鮮住民650万名を対象に、総48万5千トン(約1億7,100万ドル)の食糧支援を計画
- 支援品目は、穀物40万トン、食用油・豆・佐藤・混合穀物など8.5万トンで構成
  *2003年目標の51万3,000トン(約2億500万ドル)に比べ、6%減少した規模

え．評価

国際社会支援は、北朝鮮の危機状況が知られた96年6月以降、増加の趨勢であったが、最近二年間で減少
- 北朝鮮核問題と対北支援の分配透明性改善問題などが支援供与の雰囲気に影響
対北支援の重要供与国である日本は拉北者問題などを考慮して01年依頼対北支援中断
*日本の対北支援：00年10万トン、01年50万トン支援
EUは、ECHO(ヨーロッパ連合人道支援局)と国際NGOなどを通じて食糧、保健医療、水・衛生分野支援など、多様な分野で支援事業を遂行
国際社会の対北支援は、既存の緊急救護事業から長期的開発観点の保健・医療、水・衛生、教育分野などの重要性が強調される趨勢

※2003年12月民間団体の対北支援内訳

団体名	内容	金額(万ウォン）
同胞助け合い運動	練炭、越冬資材、衣類など	6,241
good neighbors	冷凍肉桂	14,400
韓民族福祉財団	医療機器、給食パン材料、毛布など	91,822
韓国福祉財団	子ども下着、粉ミルクなど	24,333
大韓結核協会	ワクチン、生理食塩水、注射器	12,204
南北オリニオッケドンム	建築資材、栄養剤、豆乳原料など	53,356
子ども医薬品支援本部	子ども医薬品	58,108
圓仏教	小麦粉	1,080
ワールドビジョン	冷凍肉桂、農業資材など	21,278
基督教北韓同胞後援連合会	温室資材、小麦粉、粉ミルク、衣類など	362,106
済州島民運動本部	みかん5,000トン	225,005
平仏協	衣類	5,069
天主教ソウル大教区民和委	麺工場機械部品など	1,501
南北江原道協力協会	サケ孵化場消耗品など	1,776
国際飢餓対策機構	水液剤生産設備および資材	47,522
21世紀統一奉仕団	食用油	3,010
仏教総団協議会	下着など衣類	4,703
大韓赤十字社	練炭、衣類など	5,424
合計		938,938

（了）

2003年 人道的対北支援動向

1.国内 対北支援動向

２.国際社会 対北支援動向

2003年人道的対北支援動向

1.国内　対北支援動向

２.国際社会　対北支援動向